待望のマメ確認、キノコ木、採取適期、マイタケ採りの高齢化、巨大マイタケ群の夢、大当たりした二人 |
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いつもならマイタケのピークが終わる頃だが・・・ 待ちに待ったマイタケのマメが確認できるようになった 例年より2週間以上も遅い 帰路、20kg余りの大当りになった人が一人 プロらしき人も一人、それを上回る量を採った人がいた 10月9日付の秋田さきがけ新聞には「天然マイタケ、ようやく盛期に」の記事が掲載された しかし、まだマイタケ初期段階に過ぎず、素人にまで当たるほど生えてはいない 10月マイタケフィーバーは幻と思っていたが、現実になることを期待したい |
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▲マイタケが生えるミズナラの巨木 小沢の尾根沿いを登る 左右のミズナラの巨木に向かって歩くも、昨日歩いたような明瞭なマイタケ道があった これじゃいくら丁寧にキノコ木を回っても収穫はないだろう 一気に標高差150mほど登り、ミズナラの巨木が林立する核心部に向かった 上の写真・・・急斜面に根を這った数百年ミズナラの力強さに注目していただきたい マイタケを邪魔する草木がほとんどない 日当たり、風通し、排水ともに良好であるのが分かる マイタケは一般に根の下側に生える しかし、誰かに採られたらしく何も生えていなかった 良く観察すると、左に一株、右にマメが4株生えていた |
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上の一株は、もう一週間ほどおけば最高の株になるだろう 傘の表面に注目いただきたい 黒い傘に白い縁が残っているが、その白い線が消える頃が採取適期と言われている しかし、こんな近場じゃ誰かに採られる確率が断トツ高い 身は引き締まり品質は上等かつ美味しいので採取させていただく |
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根の右側にあったマメ4株は、さすがに小さく残すしかない 誰にも採られず残っていることを祈るしかない それにしても、次回につながるマメを確認したのは今年3回目で初めてのこと 「ヨシヨシ、出てきたな!」・・・心の中で飛び上がって喜ぶ |
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▲ナラタケ 他人と同じコースを歩くわけにはいかない 次につながるマメは確認できたので早くも満足度は高かった 沢に下りて対岸の脇尾根に向かう・・・沢に下りると、ナラタケ発見! ナラタケは、雑キノコの中で最も美味しいキノコなので丁寧に採取する しばらく沢沿いに歩いてナラタケを探すも、後が続かない やはり、ナラタケはまだまだごく一部に過ぎないようだ |
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▲ミズのコブコ | ▲青空に映えるミズナラの深緑 | |||||||||
対岸の脇尾根を上ってほどなく、一株のマイタケに当たる もう一週間もすれば、kg単位の大株に成長するであろう しかし、マイタケ激戦区ではそこまで待てない 下から両手で起こし、ありがたくいただく |
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▲今後に期待がもてるマメたち 今後につながるマメを確認しただけに、足取りも軽く山を下りた 崩壊林道に出ると、奥に向かったマイタケマンに出会った 「採れましたか」と聞けば、小さな一株のジェスチャーをして笑った 車止めに着くと、3名のマイタケマンたちが情報交換していた 聞けば、大当たりした人のザックを指さし「ほれっ、見ろ!すげぇべ」 何と、大きなザックが破れんばかりにマイタケが入っていた 恐らく20kgは下るまい 「それじゃ、大当たりだぁ」と言いながら、4年前、マグレで大当たりした感激を思い出していた プロが採る大物は、一つの木から40kg、最大では70〜80kgだという これでは感激のレベルが違う 残念ながら話には聞くが、実際に生えた状態の写真は見たことがない せめて一生に一度だけでも、背負いきれないほどの巨大マイタケ群を写真に撮ってみたいと思う 人間の想像を超えた森の力を伝えるには、巨大マイタケ群に勝る被写体はないからだ |
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次にプロらしき人のワゴン車の荷台を覗いて驚く 商品価値が下がらないように収納する自家製の三段棚にマイタケが満杯に入っていた この獲物の合計は、少なくとも20kgは超えているだろう 彼が言うには・・・「最盛期だぁ」という しかし、大量に当ったのを確認したのはこの二人だけ つまり、プロやデータをたくさん持つベテランはともかく、素人にご利益が廻って来るほど生えてはいない 過去二回は全く希望が持てなかっただけに、今回は明日への希望につながるマイタケ日和であった マイタケの発生は、9月の高温少雨で異常に遅れただけだとすれば・・・今後に期待がもてるかも 新聞記事によると、直売所の経営者は・・・ 「最初は入荷量が少なくて心配したが、3日ほど前から1日20〜30キロ入るようになりほっとしている。質も良く、結果として昨年を上回る量になりそう」だという。 もし凶作から一転、平年作まで逆転するとすれば、マイタケは雑キノコと重なるのだろうか そうなれば、ブナ・ミズナラ林はキノコの山で百花騒乱の様相を呈するであろう そんな夢のようなキノコの森を、ぜひ一度拝んでみたいものである |