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 9月29日、例年ならマイタケ最盛期なのだが、マイタケの期待感が全く感じられない。早朝、車止めには、わずか3台しかいない。一時は駐車する場所がないほどビッシリ並んでいたのに、もはや閑古鳥状態。帰りに出会った二人組に聞いても、「ダメッ!」と素っ気ない返事が返ってくるだけ。今後に期待できるマメもなく、ただ品質の劣る採り残しのマイタケしかないのにはガックリ。

 今年は腰の調子も良いので、できるだけ山を歩いているのだが・・・雑キノコ、毒キノコは生えているのに、マイタケの気配がないとは、どういうことだろう。それでも、アスファルトの上を歩くよりマイタケ山を歩く方が遥かに楽しいので、山の観察を兼ねて歩けるうちは歩きたいと思う。
▲傘が開いた白マイタケ・・・ボソボソして美味しくなさそう
▲あった思えば・・・採り残しの小さな株が数株
▲マメとサワリの株3株・・・次回に期待し残したのはこのキノコ木1本だけ
▲小さな小さなマイタケ
▲傘が開き、白い菌が付着したナガレ寸前の茶系マイタケ
 
▲採り残しの大株・・・これも傘が大きく開きナガレ寸前のマイタケ

 ミズナラの老木が二本合体した巨樹だが、根の周りはマイタケの気配がゼロ。恐らく採られた後なのだろう。良く見ると合体した隙間に傘が大きく開いたナガレ寸前のマイタケが座っていた。傘は白い菌に覆われ、胞子を盛んに飛ばしているのだろう。こういう光景を見せつけられると、今年のマイタケは終わったかのような印象を受ける。
▲採り残しの小株2株
▲採り残しの小株3株
▲アケボノサクラシメジ ▲サワモダシ
▲クリタケの大群生

 ミズナラの倒木、立ち枯れ木には、サワモダシが至る所に生え、大半が腐りかけていた。幹が折れたミズナラの根元にクリタケが大量に発生していた。いつもは、ナメコ採りで出会う晩秋のキノコだが・・・いまだ黄葉も始まっていないのにクリタケの大群生に出会うとは。どこか山の様子がおかしい。それでもマイタケがないので、良い物を選んで採取する。
 水洗いした後、若干天日で乾かし、調理しやすいように小分けして冷凍保存する。良い出汁が出るので、鍋物、煮物に最適。その他、味噌汁、炒め物、おかゆ、炊き込みご飯、フライ、うどん、中華風雑炊など。
▲マイタケ最盛期とは思えない貧果にガックリ

 マイタケがないと、それだけ探し回る時間が長くなる。朝5時過ぎに車止めを出発、車止めに着いたのは、何と午後3時。疲れ果てて、マイタケをその日のうちに処理できなかった。天然物は全て豊凶があるのが当たり前。だから、あっさり諦めることも必要なのだが、なかなかそんな悟りの境地には達しえない。   

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