山釣り紀行TOP

2016マイタケ採りPART2

 昨日は雨、今日は一転晴れの予報。9月24日、「雨マイタケ」の諺を信じて、別ルートを偵察してみた。偵察時間は、約3時間と短かったが、次回につながるマメやサワリが散見され、やっと出てきた感じがする。肝心のサカリやスワリの株は、小株ながらそれなりに採取できた。なお、別水系で採取しているナベちゃんの報告によると、1本の木から4株で7.6キロの大当たり。さらに、プロのマイタケマンが20キロ以上担いでチンドン屋状態で歩いていたという。今のところこんな大当たりは稀だが、終盤に期待したいと思う。
 昨日の雨で草木が雨露に濡れていたので、斜面を歩けばずぶぬれ状態になる。決して良いコンディションとは言い難いので、数年前に採取した実績のあるキノコ木のみを偵察。まず1本目は、既に採取された後で、残った小株のマイタケが3株あるのみ。それでも天然マイタケ・・・大事に採取する。 
 次のキノコ木に向かうと、待望のマメが3株・・・それも黒の大株に成長しそうな勢いに胸が高鳴る。やっと出てきてくれた。雑菌が入らないように遠くからズームアップで撮影する。裏側を覗くとサワリも1株あった。次回のために残すが、他のマイタケマンに採られないことを祈るのみである。 
▲マメ①  ▲マメ②
▲マメ③ ▲サワリ 
 周辺を探ると、木漏れ日を浴びて花が開いたように咲き誇るマイタケを発見。そのキノコ木の周囲をグルリと見回したが、残念ながらたったの1株のみ。やはりサカリの株が最も美味しく美しい。 
 黄色の風呂敷を広げ、収穫物を置く。マイタケは、保護色だから、生えている状態では、なかなか映えない。黄色の風呂敷を背景にすれば、茶系、黒系の地味なマイタケも映える。 
 4本目のキノコ木の下を覗くと、既に傘が開いたスワリ状態の株が2株・・・周囲は小さなキノコバエが飛んでいた。それでも傘裏には粉状のものはなく、食べるには十分の株だった。
 5本目のキノコ木には、サワリ1株・・・それを写真に撮ろうとザックをおろし、カメラを取り出して唖然・・・ 
 ザックを置いた下に、最高の黒マイタケのサワリの株があった。慌ててザックをよせるも、無残な姿に・・・これにはガックリ。これを残しておけば、最高の株に成長しただろう。こうなっては雑菌が入り、成長も止まってしまうので、やむなく採取する。いずれ、こうしたマメやサワリが出てきたということは、今後に期待が持てる証しであろう。
 心配していた雑キノコの一つ、マスタケもやっと出てきたようだ。ミズナラの周囲をカケスが「ジェーイ、ジェーイ」と鳴きながら盛んに飛び交っている。恐らく、ミズナラのどんぐりを貯食しているのであろう。今年は、ブナの実が皆無だが、ミズナラ、コナラのドングリは心配したほどでもなく、ウワミズザクラやオニグルミ、クリは豊作だから、クマの食べ物も心配したほどでもないように思う。
▲ナベちゃんが当たったマイタケ・・・こういう大株に当たると病み付きになる。 
 ナベちゃんによれば、マイタケ銀座にハグレ猿がいたという。右上の写真だが、恐らく白神山地のサルが増えて南下し始めている兆しのように思う。畑作物は栄養価が高く、サルの妊娠率もグッと上がるらしい。だから、山本地域では、増えたサルの農作物被害に悩まされ続けている。岩手県側からはニホンジカが侵入、南からはイノシシが北上、北からはニホンザルが南下。異常出没はクマだけではなく、野生動物全般がおかしな動きを見せている。これは、単に山のエサの豊凶だけでは説明できない。人間社会の急激な変化=「自然からの撤退」に、野生動物たちが一斉に反応し始めた結果であろう。    

山釣り紀行TOP

inserted by FC2 system