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2016マイタケ採りPart3

 2016年9月26日、マイタケの出が遅れていたが、「雨マイタケ」の諺どおり、恵みの雨が降り続いたおかげで、やっとマイタケフィーバー本番を迎えた。当日は、小雨が降り続いていたが、やっと4kgほどの大株に当たった。久々に1本の木から10kgほどの大当たり。疲れが一気に吹っ飛ぶ感動・・・これだからマイタケ採りはやめられない。
▲マイタケ小株その1

 前回残したサワリの株を回収しようと、急斜面を四つん這いになりながら上ったが、全て採られた後だった。疲れがどっとたまるスタート。さらに外側は雨、内側は汗でビッショリ濡れる最悪のコンディションだった。相棒のダマさんは、今年初のハードなマイタケ採りだったから、何度も「休もう」と声がかかった。
▲マイタケその2・・・大当たり

 斜面を上ると、数年前に採取したキノコ木の下側にサカリの大株が見えた。相棒に「あったぞぉ~」と叫ぶ。さらにキノコ木の上側を覗いて、思わず「おっおっ~」と驚きの声が出るほどの大株が2株、どっしりと座っていた。黒ではないが、久々の大株に嬉しさが爆発。「これだば、疲れも吹っ飛ぶなぁ!」
 手に持っている株が約1.5kg、もう一つの大株が4kgほどの大物である。
 雨が止まずに降り続き、最悪の状況だったが、一度マイタケの大株に当たると、笑いが止まらない相棒。ミズナラ最大の恵みのパワーに感謝、感謝! 
 下側には、大小多くの株が根元を取り囲むように生えていた。それをナイフで切り取りながら採取する。マイタケに当たると、嫌な雨が、嬉しい雨に変わるほど、感激は大きい。 
▲マイタケその3 ▲マイタケその4
▲マイタケその5・・・幹に着生したマイタケ2株
▲マイタケその6・・・当たり

 やっと黒マイタケの株が連なるキノコ木に当たる。この反対側には、マメとサワリが所狭しと連なっていた。 マイタケ本番・・・さらに次回にもつながるマメとサワリがあちこちにあった。別のキノコ木には、根を取り囲むように9株も連なる黒のマメもあった。これなら、しばらくマイタケ採りが楽しめそうだ。
 翌日、疲れていたが、せっかくの休みなので、1週間前に残したマメとサワリを回収に向かった。ところが、跡形もなく採られていた。連日のマイタケ採りはハード過ぎるので、車止めに向かって斜面を下った。西日斜面で全く当てにはしていなかったが、2カ所でマイタケに当たった。ということは、どこを歩いてもマイタケに当たる「豊作」のサインなのだろうか。
 黒マイタケ1株しかなかったが、これでも約1kgほどあった。 
 暗い西日斜面では、一際大きなミズナラとブナが交差するように仁王立ちしていた。その中間部から下を覗くと、傘が開いた黒マイタケに当たる。 
 この写真だけ見れば、ブナの根元に生えたマイタケのように見える。恐らく、右手のミズナラの根が地中深く潜っている根から生えたマイタケであろう。
 連日のハードな山歩きは無理なので、早めに切り上げた。車止めには、これまで最も早い午前8時過ぎに到着。その際、早くも帰ってきたマイタケマンがいた。見れば、大当たりしたらしくカゴから溢れんばかりに背負っていた。およそ20キロはあるだろう。

 聞けば、「全て黒だ」、「まだ、いっぺえ生えでいだども、担げねぇがら止めで下りで来たどころだ」という。 大当たりが夢ではない・・・そんな本格的なマイタケフィーバーが始まったようである。面白いことに、雑キノコから毒キノコまで一斉に生え出し、森がやたら賑やかになってきたのも嬉しい。
 昨年干したマイタケを1年ぶりに水で戻したら、マイタケ特有の香りの強さに驚いた。お吸い物にして食べたら、保存マイタケとしては最高レベルであった。そこで、今回は網に入れて天日干しにして保存しようと思う。左は、当日採取した株を干しているところ。昨日まで雨だったので採取した株が水分を多く含んでいた。濡れた株は劣化しやすいので、ある程度干してから、調理サイズに処理して冷凍保存、あるいはお世話になっている人たちにプレゼントしようと思う。

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