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5年ぶりに訪れたイワナ沢

 6月上旬は低温かつ悪天候が続き、イワナ釣りに行けずにいた。2017年6月17日(土)、約一ヶ月ぶりに5年間ご無沙汰していた懐かしのイワナ沢に向かった。沢沿いに旧林道はあるものの、崩落して廃林道になってから久しく、イワナは凄まじい勢いで復活している。もちろん釣り人の痕跡はあるものの、イワナの魚影は濃く、丸々太った良型イワナが入れ食いで釣れた。今年の一番乗りなら、間違いなく尺イワナが立て続けに釣れたであろう。
▲タニウツギ  ▲ウワミズザクラ 
▲ヤマツツジ ▲ホオノキの花
▲クマがニョウサクを食べた痕跡
▲マイタケが生えそうなミズナラの巨木 ▲イワナ沢を釣り上がる
  • 次々とイワナを釣り上げる相棒・・・昨日まで雨が続いたので、気温が上がらず、飛び交う虫は皆無であった。故に、今日は毛バリではなく、餌釣りに徹した。瀬から丸々太った旬のイワナが竿を弓なりにする。
  • 白い斑点のアメマス系イワナ・・・黒い斑点が透けて見える 
  • 丸々太った良型イワナ・・・頭から尻尾まで、小さな斑点が星屑のように散りばめられている。
  • 薄い着色斑点のニッコウイワナ・・・腹部の柿色は濃い。
  • 時々、小滝が出現・・・いつもより水量が多かったので、ゴルジュ帯の小滝に出会うと、その度に竿を畳んでは、ヤブの高巻きを強いられた。
  • エメラルドグリーンに染まった滝壺を釣る 
  • ちょっと痩せ気味の尺イワナ 
  • 八幡平源流タイプの赤腹イワナ・・・着色斑点の色が濃く、黄金色の魚体と真っ赤な腹部が印象的な個体。一瞬、八幡平源流に生息するイワナか、と見紛うほど個性的な遺伝子を持つイワナである。
  • 秋田美人タイプの色白イワナ・・・透きとおるように白っぽい秋田美人タイプのイワナも生息している。 
  • 黒いパーマークが鮮明で、かつナガレモンイワナのように乱れている個体。 
  • 源流部に残る雪渓・・・クーラータイプのビグに雪を補給し、イワナの鮮度を保つ。車止めに帰ったら、クーラーボックスに移し替えると、自宅でも新鮮な刺身を味わうことができる。 
  • 顔も魚体も、若干黒っぽいイワナ 
  • 美しい泣き尺イワナ 
  • 秋田美人タイプのイワナその2
  • 源流部に上るにつれて落差が増してくる。イワナ釣りは、一日中釣り歩いてもほとんど疲れない。その理由は、清冽なマイナスイオンと森林浴の効果、そしてイワナを釣り上げた時の嬉しさが加わるからであろう。
  • ちょっと黒っぽいが丸々太った旬のイワナ
  • 八幡平源流タイプの赤腹イワナその2
  • 八幡平源流タイプの赤腹イワナその3・・・同じ沢に生息するイワナでも、「遺伝子の多様性」に驚かされる。
▲ヤマウド  ▲魚止めの滝 
  • 日当たりの良い尾根筋によく見られるアカマツ
  • アカマツが痩せ地に育つ秘訣・・・答えはマツタケである。樹木が生きるためには、窒素やリンなどの養分が必要である。しかし、アカマツが生えている痩せ地は養分が不足している。そこで、アカマツはマツタケ菌と手を結び、養分を供給してもらうお礼に光合成でつくった栄養などを与えている。こうして貧しい土壌でも生育できるのである。逆に土壌が豊かになると、競争相手の樹木が増え、アカマツに害を与える病原菌が増えたりして生育が悪くなることがある。
▲オオバキスミレ
▲ミヤマカラマツ ▲ハナニガナ
  • 廃林道のど真ん中にあったクマの糞・・・廃林道を歩いている途中、真新しいクマの糞に足を滑らせ、危うく転ぶところだった。その後も、廃林道沿いに自生している多肉多汁の植物を食べた黒っぽい糞があった。これは明らかに廃林道が「クマ道」と化している証である。小泉潟公園や横手公園など、生活圏内での「クマ出没」は、連日のように報道されている。玉川のタケノコ採りでは、1名が死亡、50代男性はクマに2度も遭い、逃げるうちに道に迷ったが、4日ぶりに自力下山した。
  • 東北地方におけるクマの生息分布は、「共生」とは程遠いほど過密かつ飽和状態になっているように思う。クマのテリトリーでイワナを釣る釣りバカの皆さん、クマにはくれぐれも注意。

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