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2017マイタケ採り 依然苦戦!

 定番のマイタケA山は、MTBやバイクがないと入山が困難なことから、単独行にならざるを得ない。相棒と二人で行くとなれば、場所を変えるしかない。マイタケデータが少ない山だが、記録的な大雨の被害が少ないマイタケB山を探ってみた。最初は9月23日、結果はマイタケの気配すらなし。二度目は1週間後の9月29日、マイタケは出てきたものの、確認できたのは二ヵ所のみ。流域が変わると、豊凶の波にズレがあるようだ。ちなみに2年前はB山は豊作、去年はA山が豊作と言われている。
  • 去年より車止めの位置は手前になったものの、歩いて5分程度しか違わない。最も変化したのは、崩壊林道の状態がさらに悪化し、バイクで走る人が皆無になったこと。つまりバイクの有無にかかわらず、全ての人が歩かざるを得なくなった。 
▲草茫々と化した崩壊林道を歩く ▲マイタケ山を望む 
▲タラノキの実  ▲オオカメノキの赤い実
▲クロモジの実 ▲ホツツジ
  • 9月23日、駐車場は、マイタケ人気の高さを物語っているかのように満杯状態であった。ところが、キノコ木を探りながら歩いても、採った形跡もなければ、次回につながるマメすら見当たらない。マイタケに当たれば疲れも吹っ飛ぶが、当たらないと疲れは何倍にもなって跳ね返ってくる。
  • 上の写真は、急斜面のピークで疲れ果て、大休止しているところ。最高気温が25℃以上と高いから、マイタケの発生は遅れているのであろう。このままやみくもに歩いても疲れるだけ。沢まで下って一直線に車止めに帰った。ベテランのマイタケマンも空戻りのようで、しきりに首を傾げるばかりであった。
  • 1週間後の9月29日、ナベちゃんと二人でB山に再挑戦。午前5時、車止めに着くと誰もいない。こんなことがあるのか・・・恐らく不作の結果であろう。準備をはじめて、スパイク付き地下足袋を忘れてきたことに気付く。家まで戻って、忘れ物を取り戻し、再度車止めに着いたのは午前7時過ぎ・・・2時間のロスであった。それでも車は3台と極端に少ない。悪い予感が的中しそうなスタートだった。
  • 午前中雨の予報だったので、奥地ではなく手前の尾根を登る。2年前に採取したキノコ木に向かうと、黒マイタケが目に飛び込んできた。幸先の良いスタートにまずは安堵する。左斜面を探っていたナベちゃんに、笛を吹きながら「あったぞ~」と叫ぶ。 
  • このところ気温は急に下がり寒くなった。そのせいかやっとマメも出てきたようだ。今日の結果を言えば、マメが確認できたのは、この一ヵ所のみ。 
  • ナベちゃんに、この株を起こして採取する役をお願いして記念撮影する。初めて一緒に来たが、彼も嬉しそうに喜んでくれたので満足。いつものことだが、マイタケに当たると、確かに疲れは吹き飛び、不思議と元気になる。 
  • この後、散々探し回るもマイタケの気配なし。沢まで下りて、これまで入ったことのない対岸の尾根を上る。途中、秋雨前線の通過に伴う大雨に見舞われる。気温が低い中、雨にたたられ休んでいると今度は寒さが襲ってくる。雨の合間を縫って、尾根のピークから下流側へ別尾根を下るも、マイタケの気配はゼロ。途中、雨が止み、待望の光が射し込んできた。
  • 沢に下りると、先ほどの大雨で流れは濁っていた。ここで昼食をとる。いつもなら、ここで諦め、帰るところだが、ナベちゃんはまだ余力があるとのこと。背後の尾根を見上げると、魅力的なミズナラの木々が連なっていたので、その尾根を上ることにする。
  • 尾根を上り始めてほどなく、尾根の中央に仁王立ちしたミズナラの巨木に、サカリの茶マイタケを発見。諦めかけていただけに嬉しさ百倍、元気百倍となる。 
  • 本日は、午前7時~午後4時頃まで丸一日山を歩き回ったが、当たったのは、たった二ヵ所のみ。雨と気温の低下を含めて考えると、不作と判断せざるを得ない。車止めの車の少なさは、それを象徴しているように思う。まだA山の方が希望がもてるような気がする。
 
  • やっとキツブナラタケも出てきたので、大事に採取する。10月は行事が目白押しで、マイタケ山には行けそうにない。今回で、2017マイタケ採りは、終了としたい。秋田のマイタケ文化の担い手・マイタケマンたちのご奮闘をお祈りしたい。
 

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