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2018初のイワナ釣り

 唯一天候に恵まれた4月10日、相棒と二人で白神山地に向かった。現地に着いていざ出発という時に、何とエサを忘れたことに気付く。能代の釣具店に向かったが、早朝から開いている店は皆無・・・やむなく自宅まで戻らざるを得なかった。再びイワナ沢の車止めを出発したのは、これまで最も遅い10時半。釣る時間はほとんどなかったが、何とか初物イワナをゲット。さらに、カモシカや猿の群れにも出会ったので、動画も撮影。ページの後半に、YouTubeにアップした動画にリンクしているので、ぜひご覧あれ。
▲キクザキイチゲとカタクリの群落

 今年の3月は、ぽかぽか陽気が続き、サクラの開花も早いとの予想であった。しかし、4月に入って一転、急に寒くなり悪天候が続いたために、サクラの開花はツボミのままストップ状態が続いている。それでも山は、例年通り、キクザキイチゲやカタクリ、ヤマワサビ、スミレ類が開花し始めた。気温が低いせいなのか、不思議と雪代水が少なく、イワナの活性度は低かった。
▲ヤマワサビの白花 ▲スミレサイシン
  • 下流部はほとんど雪が消えているものの、山の峰付近や奥地には、まだまだ残雪が多い。にもかかわらず流れは渇水状態に近く、雪代水の出水はないに等しい。沢を歩くには快適だが、イワナの活性度は低く、アタリは遠い。 
  • 初物イワナ・・・顔は浅黒く、まだサビついたまま。白い斑点が大きく、鮮明な個体。かつて、堰堤がなかった時代は、日本海からサクラマスやアメマスが大量に遡上していただけに、その名残をとどめるようなアメマス系のイワナである。 
  • S字状ゴルジュ帯・・・左岸を大きく高巻く。
  • 次第に残雪が目立つようになる。釣り上る途中、渓流を飛び交うカワガラスや美声でさえずるミソサザイに数多く出会ったが、スタートが大幅に出遅れたために、野鳥を撮影する余裕が全くなかった。 
  • 冬眠明けのクマがつきやすいクラ場(左上の写真) ・・・冬眠明けのクマたちは、屹立するクラ場に、濡れた毛を干すために集まってくる。かつては、このクラ場に、一人マタギやクマの撮影にやってくる人をよく見掛けたが、林道崩壊とともに、その姿を見ることもなくなった。
  • 雪解けの湧水が、斜面から音を立てて湧き出す。 
  • ニッコウイワナ・・・側線付近は、鮮やかな橙色の着色斑点がある。 
  • 帰路、急傾斜の小沢を上る途中、カモシカに出会った。雪解けの斜面に顔を出し始めた植物の新芽を食べていた。
▲カモシカの糞 
  • 初物のバッケを摘む・・・林道沿いに生えている旬のバッケは、ことごとく誰かに食べられた跡だった。恐らく、カモシカやニホンザルであろう。 と思っていると、ニホンザルの群れに出会った。

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