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2018イワナ釣りその2

 2018年4月19日、前回のリベンジを果たすべく、再び白神の岩魚沢に向かった。昨日、雨が降ったようで、沢は前回より増水していた。お陰で、イワナの活性度は格段に上昇・・・案の定、第一投目で尺イワナが釣れた。以降、時折、リリースサイズが混じるものの、やっと満足する釣果を得ることができた。今年も、イワナと山菜、山野草、樹木、きのこ採り、さらには野鳥をはじめとしたブナ帯の生き物たちを追い掛けてみたい。
 ブナの芽は膨らみ始めたが、まだまだ鉛色の殺風景な風景が広がっていた。そんな中、稀に日当たりの良いブナは、いち早く芽吹くものも見られた。帰路、そんなブナの芽吹きを夢中で貪るニホンザルの群れに出会った。飢えと寒さに耐え、ひたすら春を待ち続けたニホンザル。待ちに待った雪国の春を喜ぶ感動的なシーンは、何度見ても心躍る。その貴重な動画は、YouTubeにアップしているので、ぜひご覧あれ。
  • カタクリとキクザキイチゲの旬は、もはや終わりに近づき、ニリンソウがちらほら咲き始めた。
  • 咲き始めたニリンソウ
  • 日当たりの良い斜面には、アイコやヤマワサビの白い花も目立ち始めた。下流部では、シドケを採っている釣り人もいた。このところ、好天が続いているので山菜も一気に芽を出すであろう。
  • シジュウカラ・・・落ち葉の下に首を突っ込んで何やら食べていた。昆虫か、あるいは小さな実でも捕食しているのであろう。梢では、繁殖期独特のさえずりがやたら聞こえた。
  • 冬枯れの谷・・・谷の対岸から、アオゲラ独特の鳴き声が遠くまで響き渡る声を聴きながら、上りが続く崩壊林道を歩く。1時間ほど歩き、谷に向かって下る。
  • 水量は多いものの、早春のイワナ釣りとしては絶好のコンディション
  • 尺イワナ・・・大岩の巻き込みにブドウ虫を落とし、岩下に送り込むとすかさず食いついた。釣り上げた瞬間、尺イワナだと思ったが、サイズを確認すべく、小型巻尺を取り出した。何と中の巻尺スケールはなく、ケースのみ。家に帰ってから再度計測すると、ジャスト30cmであった。
  • 黒くサビついたイワナが、次から次へとヒット。ちょっと遅合わせにすると、イワナ針8号が胃袋まで呑み込まれるほど食いは抜群であった。
  • 上流に上るにつれて残雪も目立つようになる。クーラータイプのビグに雪を入れ、釣り上げたイワナの鮮度を保つ。ちなみに朝一番に釣れた尺イワナでも、その夜、刺身を作ることができるほど鮮度抜群であった。 
  • 鳥が何者かに食べられた跡
  • 雪が解けたばかりの斜面に群生していたバッケ 
  • 丸々太った良型のニッコウイワナと落葉 
  • 水量が多い分、ポイントへ接近する釣り人がイワナに察知される可能性は低い。だから今日は、6.1mの長い竿ではなく、5.3mの予備竿を使って釣り上った。短い分、竿の操作がしやすいので釣りやすい。
  • 早春のキノコ・・・エノキタケ(ユキノシタ) 
  • 釣り上げたイワナを岸辺の水中に半分入れて撮る。 
  • 早春のイワナを象徴するように、顔が真っ黒にサビついたニッコウイワナ9寸。
  • カワガラスとミソサザイには、釣り上がる途中で何度も遭遇したが、一度として撮影に成功しない。この鳥は、釣りながら撮るのはほとんど不可能な鳥だ。
  • 上二又に着いたのは午前11時・・・釣果に満足したので、ちょっと早いが昼食とする。お湯を沸かし、ミニカップラーメンを汁におにぎりを2個たいらげる。それでも足りず、大福を2個と甘納豆を食べ、仕上げにコーヒーは2杯飲む。やっぱり、山で食べれば何でも美味い。 
  • バッケの花蜜を吸うチョウ
▲タラノ芽 ▲コゴミ
▲ツルネコノメソウ ▲ネコノメソウ
▲スミレサイシン ▲バッコヤナギ
▲キブシ ▲カツラの若葉・・・萌黄色が美しい
  • 芽吹く前のブナの林床を彩るオオイワウチワ 
  • 屹立する崖の穴・・・イヌワシの営巣やクマの冬眠穴に利用されているのであろうか。 
  • やたら多いカケス・・・岩魚沢周辺の森には、キジバトの姿がほとんど見られないが、ドングリが大好きなカケスがやたら多い。繁殖期に入ったようで、あちこちにツガイが見られた。木の枝から斜面に何度も舞い降りる。昨年貯食したドングリ類を探しているのだろうか。
  • 早くも出てきたアイコ。下流の沢沿いの斜面には、シドケも出始めたようだ。 

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