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2019マイタケ採りPart1

 2019年9月19日(木)、やっと今年初のマイタケをゲット。しかし、当たったキノコ木はわずか2本、大小5株に過ぎない。それ以外は、マメすらなかった。本格的なマイタケフィーバーは、まだ先のようだ。このところ山の気温は急激に下がってきた。残るは雨・・・「雨マイタケ」のことわざ通り、日曜日以降のまとまった雨に期待するほかない。 
  • 車止めのスペースが少ないので、早めに家を出る。今日も快晴・・・5時過ぎ、夜が明けると同時に身支度をはじめたが、車はたったの3台しかない。マイタケ情報を得るにも人がいない。旧車止めには、先行者のバイクが1台あるのみ。つまり、まだ様子見が続いている証左であろう。 
  • この沢には、今年、イワナ釣りで一度も入っていない。魚影が気になっていたので、いつもの入渓地点から沢通しに歩いてみた。久しぶりに、瀬尻からイワナが走る魚影を鑑賞しながらマイタケ沢を遡行した。目的の斜面まで、所要時間は約2時間。最後の山釣りの疲れも残っていたので、やはりキツイ。しばし、休憩してから急斜面を上る。
  • 目的のキノコ木は、沢から標高差約100mの急斜面を攀じ登らなければならない。退職前、閉塞動脈硬化症を患い、左足の付け根の動脈にはカテーテルが入っている。上るたびに、心臓が破裂しそうなほどバクバクする。もしも、劣化したカテーテルが詰まれば、山中で一人動けなくなる。そのまま孤独死するかもしれない。そんな悪夢が頭をよぎる。それでもマイタケに会いたい・・・なぜならマイタケは、苦労すればするほど感動が大きいからだ。 
  • 1本目のキノコ木・・・360度見回しても、マイタケのマの字もない。
  • 2本目・・・いつも根の下側を取り囲むように生えるキノコ木だが、何も生えていない。右へ回り込むと・・・
  • 思わず心の中で「あったぁ~」と、叫ぶ。それも黒マイタケ3株が横一列に仲良く並んでいる。さらに根の真上には、小株が一株生えていた。先ほどまで、死にそうなココロとカラダは、この一瞬で一気に蘇る。これがマイタケパワーの凄さだ。
  • まずは背中のザックを下ろし、カメラを取り出して撮影を開始。上から、下から、斜めから、と角度を変えながら何度も撮る。しかし、この感動は、どんな角度から撮影しても伝わらない。なぜなら、ここに至るまでの苦労は一切写っていないからである。
  • 根の真上に黄色い風呂敷を広げて、山の恵みに感謝、感謝。スポーツドリンクで乾いた喉を潤し、大福を1個ほおばる。感動が大きいだけに、何を食べても美味い! 
  • 期待のキノコ木はたったの一株・・・例年、このキノコ木は、根の周りを取り囲むように生えるのだが、たったの一株しか生えていない。今年のマイタケの出の悪さを象徴しているようだ。さらに最も良質の黒マイタケが生えるキノコ木には、マメすら見当たらなかった。 
  • 小株だが、上質の黒マイタケ・・・茎よりも傘が充実しているので、上質のマイタケだ。このマイタケは、天ぷらに最高だ。傘が潰れないように、大事に風呂敷に包んで背負う。
  • 以降、帰る方向にトラバースしながらマイタケ斜面を下ったが、マメすら発見できなかった。午前9時半ころ、諦めて沢に降りる。腹ごしらえをした後、杣道を下る。
  • 途中、眼下の沢沿いを上っていたマイタケマンが、突然、「採れましたかぁ~」と大きな声で叫んだ。「少しだけ、採れだぁ、今年はマイタケの出が悪い」と答える。すると、「今日はマイタケを諦め、ミズのコブコ採りだぁ」と叫んだ。そう言われれば、道沿いのミズ畑は、コブコだけ採られた跡が延々と続いている。目的のマイタケがないから、ミズのコブコを採るしかないのであろう。 
  • 旧車止め着11時頃、何とバイクと自転車が11台もあるではないか。まだ帰っていないところを見ると、苦戦しているのであろう。下る途中、ミズのコブコ採りをしているマイタケマンに出会う。聞けば、B沢に入ったという。ちょっと小さいマイタケだったが、しばらく来れないので採ってきたという。今度来るのは、1週間以上先だと答えた。それだけマイタケの出が遅れているのであろう。

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