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2019マイタケ採りPart4

 2019年10月2日、1週間前に見ておいたマイタケを回収に向かった。気温が高いせいか、例年より成長が早い。結果的に採取量は多いが、品質が今一つであった。マイタケマンは、「十数キロ採った」などと自慢し合うが、やはり感動するのは、量ではなく品質だ。前回、最高ランクのマイタケに当たっただけに、今回はほとんど感動なしであった。
  • 最高のマイタケ日和・・・午前5時半、車止め出発。午前7時、めざす斜面の登り口に着く。前回残しておいたキノコ木まで、標高差約150m。ただし、登山道のような道はなく、獣も嫌うヤブだらけの急斜面だ。四つ足で攀じ登っては、巨木の根元に腰を下ろし、マイタケ山を望む。眼下から「お~い、お~い!」と、マイタケマンたちの叫び合う声が聞こえた。山は俄かに賑やかになった。遅れていたマイタケフィーバーが、やっと到来したようだ。
  • 目的のキノコ木にやっと辿り着く・・・黒系と茶系の株4個が、ちょうどサカリ状態に成長していた。品質的にはAランクの株だったので、疲れも吹っ飛ぶ。 
  • 左側に茶系の株が1個、右下に黒系のマメが新たに生えていた。同じキノコ木でも、時期をズラして生えてくるケースが意外に多い。
  • 黄色の風呂敷に大事に包んで背負う。まずは好スタートであったが・・・ 
  • 2本目・・・前回採取した際、残しておいたマメがこんなに成長していた。気温が高いせいだろう。ちょっと傘が開き過ぎで、旬を逸してしまった。品質はBランクで感動なし。
  • 帰り方向に尾根をトラバースしながら、次なるキノコ木に向かう。 
  • 3本目・・・白茶系、大小3株。品質はBランクで感動なし。
  • 黒系のマメを残したキノコ木は、全て採られていて惨敗。天然マイタケは、早い者勝ちなので、諦めるよりほかない。
  • 4本目・・・ちょっと株が小さい。
  • 尾根を変え、前回残したキノコ木に向かうと・・・
  • 5本目・・・尾根を攀じ登って、ほどなくスワリの大株が2個並んで座っていた。白系と茶系で、スワリの末期で品質的にはCランク。それでも大株なので、採るか、捨てるか、悩んだ。結局、捨てるのはもったいないと、採ることにする。
  • この二株を追加すると、ザックは満杯に。ふと、前回ザックを満杯にして歩いていた若者を思い出した。 「当たったわけじゃないんだけど、採っているうちに、こうなっちゃった」 と・・・まさに今回は、その言葉通りの結果となってしまった。
  • 車止めに着いたのは、ちょうど12時。着替えていると、一人の古老がカゴ一杯にマイタケを背負って帰ってきた。「凄いすなぁ~、マイタケも最盛期だべぇ」と聞けば、即座に「んだすな」との答えが返ってきた。昨日はT沢、今日はA沢に入ったという。連日のマイタケ採りで相当疲れていたのだろう。ワゴン車の荷台に腰かけ、頭を下にしてしばらく動こうとしなかった。    

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