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2019黄葉とナメコ採り

 2019年10月24日、ブナ林の黄葉も始まったので、定番のナメコ採りに出掛けた。今回は、ブナ帯の森をくまなく歩き調査したが、ナメコの発生は例年より1週間ほど遅れている。それでも3、4年前に倒れた数百年ブナの倒木にやっとナメコが生え出した。マメも大量に発生していたので、次回が楽しみである。今年は、ナメコが生える倒木の新旧交代が明瞭になった。これから数年は、安定したナメコ採りが楽しめそうだ。
  • 標高500mから1000m前後の峰にかけて、黄葉は最盛期を迎えている。太陽の光が当たると、山全体が燃えているような絶景を楽しみながら、ブナの倒木にナメコを探す。 
  • 杣道は、標高300m~400m前後で、周囲の森はまだ黄葉初期段階。苔生すナメコ木には、マメが大量に発生していた。 
  • 腐ったブナハリタケの下に、傘が開いた成菌ナメコが若干生えていた。 
  • 河原に押し流された倒木に、ちょうど食べごろのナメコが生えていた。 
  • ナメコのアップ 
  • 倒木の根元に生えていたクリタケ・・・このクリタケに、山内芋の子とニョウサクを加えて煮物を作ってみたが絶品であった。クリタケの出汁と歯ざわりの良さを引き出すには、じっくり煮込む煮物が一番だ。
  • 渓谷に点在する石には、落ち葉が大量に降り積もっていた。黄葉と落葉のスピードを考えると、イワナの産卵は、恐らく11月中旬頃であろう。 
  • 沢通しに歩いてみたが、めぼしい倒木が少ない。わずかに食べごろサイズのナメコが生えていたが、量が少ない。本命は、やはり緩斜面の数百年ブナの倒木だ。 
  • 数百年ブナの倒木NO.1・・・この倒木には、倒れてから初めてナメコの発生を確認した。傘が開き始めたナメコは、わずかであったが、マメが大量に発生していた。
  • マメが大量発生していたので、次回が楽しみだ。この倒木が生え出したということは、同じ時期に倒れたブナの倒木にも生えているはずだ。期待を胸に、いつものルートを歩く。 
  • 数百年ブナの倒木NO.2・・・第一発生したナメコは腐っていたが、第二発生のナメコを確認。
  • これまた、マメが大量発生していた。次回が楽しみな倒木だ。
  • 倒木の下側を覗くと、極上のムキタケが生えていた。採取可能なナメコの量は少ないので、ムキタケを採る。 
  • ブナとトチノキの黄葉 
  • ハウチワカエデの紅葉・・・日当たりの良いところは、真っ赤に紅葉し、青空に一際映える。日陰のところは、黄色に黄葉する。 
  • 数百年ブナの倒木NO.3・・・採取可能なナメコは少ないが、マメが大量に発生していた。 
  • マメが大量に発生していたので、全て次回のために残す。 
  • 数百年ブナの倒木NO.4・・・この倒木にも、初めてナメコの発生を確認。上側にナメコ、下側にムキタケが発生していた。 
  • この倒木は、樹齢300年ほどの巨木だけに、来年は大量発生するだろう。楽しみ、楽しみ・・・。 
  • ムキタケも極上品が生えていた。
  • 半枯れのブナの根元に、腐っていたトンビマイタケの残骸が大量にあった。 
  • ヌメリスギタケ(食) 
  • 黄色から褐色となり、落葉し始めたブナ 
  • ブナ林内の低木類は、黄色に黄葉するものが多い。 
  • 紅葉、黄葉の絶景・・・山のピークの標高は、ちょうど千メートル。遠望すると、山全体が燃えているように見える。この色彩を描こうとすれば、色がいくらあっても足りないように思う。
 
  • 葉陰越しに見える、紅葉の絶景を眺めながら、斜面を下り、ナメコを探す。
  • 傘が開いた成菌ナメコ・・・珍しくヤマザクラの倒木にナメコが生えていた。 
  • 帰路、大量に発生していた成菌ナメコを採る。
  • 最後に食べ頃サイズのナメコに当たる・・・杣道に突き刺さるように倒れたブナにも、食べごろのナメコを発見。次回につながるマメも発生していた。ナメコの発生が遅れているとは言え、結果的に採取量は充分満足する量に達した。
  • 傘が開き切らない幼菌サイズと傘が開いた成菌サイズに分けて洗う。料理に使う量を小分けにしてフリーザーパックに入れ冷凍保存する。
  • ナメコの大根おろし和え・・・味道楽を6倍に薄め、味が沁み込むまで煮込む。それに大根おろしとカイワレ大根を添える。他にクリタケの煮物、ナメコ汁、納豆汁。
  • 車止めから歩き始めて、車止めに帰るまで、歩き続けること9時間半。出る汗がないほど汗をかき、よくも歩きに歩いたものだ。それだけ、ココロとカラダの健康にはすこぶる良い。これだけ長時間、体に負荷をかけても、楽しく歩けるのは、黄葉と森の恵み・キノコのお陰である。いつものことだが、森の恵みを授けてくれた「山の神様」に感謝するほかない。

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