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2019黄葉とナメコ採りPart2

 前回10月24日、マメで残したナメコがちょうど食べごろサイズになる4日後・・・2019年10月28日(月)、相棒とナメコ山に向かった。前日は日曜日で晴れだっただけに手前は採られているだろうと予測はしていた。しかし、手前は全て採られた跡ばかりでガックリ。真っ直ぐ歩いて2時間もかかる奥地のナメコ木は、さすがに誰も入った形跡はなく、黄葉とナメコ採りを満喫。今後も期待できるマメも大量に発生していた。晩秋ナメコも期待できそうだ。
  • 前回から、わずか4日しか経っていないのに、山の黄葉は激変していた。杣道沿いは黄葉真っ盛りで早くも落葉が始まっていた。奥地に行くにつれて、黄葉から枯れ葉色に変化し、青空が透けて見えるほど落葉していた。黄葉のスピードを考えると、ナメコの発生もピークを迎えるはずだが・・・ 
  • 数百年ブナの倒木NO.1・・・杣道沿いのナメコ木はもちろん、数百年ブナの倒木NO.1とその少し上の倒木は、全て採られた跡だった。残っているのは、手つかずのムキタケだけ。ただ歩くだけでは疲れること、この上ない。さらに奥地を目指して歩くしかない。足取り重く歩いていると、相棒の呼び笛が鳴った。ナメコを発見したようだ。 
  • 傘が開いた成菌ナメコが大量発生していた。そのナメコ木は、珍しくブナではなく、トチノキであった。ちょっと開き過ぎだが、今日初のナメコだけに疲れも吹っ飛ぶ。
  • 楽しいナメコ採り・・・大量の成菌のほか、幼菌が少々、小さなマメも発生していた。
  • 黄葉から枯れ葉色へ・・・対岸の黄葉は、末期を迎え、山全体が枯れ葉色に変化しつつあった。
  • さらに奥地の山を眺望すると・・・落葉して白い裸木が目立ち、手前は全体が枯れ葉色に染まっている。完全に黄葉末期にさしかかっていた。もう一週間もすれば、全山落葉するに違いない。やっと奥地のナメコ木に辿り着く。
  • 数百年ブナの倒木NO.2・・・ちょうど食べ頃の成菌に成長していた 。落葉が彩りを添える。
  • 大根おろしに最適な幼菌 
  • マメも大量に発生していた。これは晩秋ナメコにも期待できるサインだ。このように、ナメコは、同じ木に時期をずらして何度も生えるのが大きな特徴である。それだけにナメコが発生する倒木の位置を覚えれば、年に何度も採取できるというメリットがある。
  • ベストタイミングの成菌と幼菌を採る・・・若い倒木だけに、来年は大量発生に期待したい。 
  • 長年お世話になった倒木・・・幼菌が若干生えていた。周辺の倒木は、ほとんど朽ち果て土にかえろうとしていた。
  • 数百年ブナの倒木NO.3・・・食べ頃の幼菌と、その前後と奥に大量のマメが発生していた。 
  • こんな急斜面のブナにナメコが生えるのは珍しい・・・ナメコが生える斜面は、緩やかな傾斜地で、雪崩などで倒木が動かない安定した斜面であることが一般的。こんな急斜面に突き刺さった倒木に生えるのは珍しい。
  • 食べ頃の成菌・・・ただし急斜面の上部に生えていたので、採るのに難儀した。せっかく採取したナメコを、ザルごとひっくり返してしまい、全て落としてしまった。再度ザルに拾ったものの、ヌメリの強いナメコに落ち葉や泥がついてしまった。帰ってから洗うのが大変だ。 
 
  • 大量に発生していたマメ・・・こんなにマメが発生しているということは、「晩秋ナメコ」も充分楽しめそうだ。今年は2回で、食べる分は十分採取した。この一年間、有り余るほどの山の恵みを授けてくれた山の神様に感謝しつつ、2019年の山歩きを終えたいと思う。
  • まだ午前11時前だが、早めに昼食・・・ナメコ木が定まると、例え奥地でも効率が良いので、思いのほか早く終わった。落葉が大量に降り積もった小沢まで下って、やかんに清流をくみ、お湯を沸かして昼食とする。 
  • ハウチワカエデの紅葉・・・ハウチワカエデの葉は大きいだけに、黄色から赤のグランデ―ションが一際美しい。
  • ヤマモミジの鮮やかな紅葉
  • ベニイタヤの落葉・・・葉が大きい分、落葉の中でもひときわ目立つ。 
  • ブナの黄葉・・・緑から黄色、やがて枯れ葉色に変化する。しかし、緑から黄色に変化する途中で一気に枯れ葉色に変化している。急激な気温低下があったのだろうか。
  • 下流部の山は、黄葉真っ盛り 
  • 青空に映えるカンボクの真っ赤な実・・・赤い実をつける樹木は多いが、 カンボクの葉は、3つに裂けているので簡単に識別できる。いかにも美味しそうに見えるが、有毒なので注意!
  • 紅葉の絶景・・・同じ紅葉の中でも、針葉樹と広葉樹が交じり合った紅葉が最も美しい。そんな紅葉の絶景は、傾斜の緩い山ではなく、決まって屹立する岩山である。
  • 可愛いエナガ・・・秋から冬、シジュウカラやヤマガラなどと群れをつくって生活する 
  • シジュウカラとナナカマドの実 
  • 里の紅葉が始まると、極東ロシアから渡ってくるハクチョウの群れを観察できる。
  • なぜ渡り鳥は、秋田を飛んでゆくのか・・・渡りの途中、田んぼに舞い降りて落ちモミや落ち大豆を食べる。秋田の田んぼの面積は、北海道、新潟に次いで多く、それだけエサが豊富だからである。
  • ヤマドリのメス・・・今、林道で目撃する鳥獣に異変が起きている。かつては、キジバトが定番であったが、今ではこれまでなかなか目にする機会がなかったヤマドリをやたら目にするようになった。車で林道を下る途中、ヤマドリのメス3匹とオス1匹が群れているのを目撃。車を止めて撮影できたのはメスのヤマドリ2匹のみ。 前回に引き続き、今回もヤマドリを何度も目撃した。
  • この異変は何を意味しているのだろうか。恐らく、ヤマドリやクマを追う猟師が皆無となった結果であろう。「人間も生態系の一部」という現象が、クマやニホンジカ、イノシシだけでなく、ヤマドリなどの鳥類にも顕著に現れてきたことに驚かされる。

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