山釣り紀行TOP

2023晩秋のナメコ採り

  • 22023年11月5日(日)、久々の晴れ・・・単独でナメコ山に向かった。車止めに着くと、ジムニーに乗ったナメコマンに出会った。聞けば、〇〇森周辺に向かうという。私は、よそ見せずに一気に奥地をめざすことにした。ほとんど休まず歩くこと2時間半、やはり遠い・・・高齢者にはキツイが、それでも難儀するだけの価値はある。
  • 11月に入っても気温が20~25度と異常に高く、ナメコの成長も早いに違いない。悪い予感が的中・・・前回残した第3発生のマメ粒ナメコは、傘が平らに開きBランクになっていた。今回は単独なので、食べる分には問題がないBランク以下のナメコは、全て採らずに残してきた。今年最後と思われる第4発生のナメコは、ちょうど旬のAランクばかり・・・ブナ林はすっかり落葉し、林床に降り注ぐ暖かい光を浴びて、のんびり「フナ林の宝石・ナメコ」を採取した。
  • 9月のマイタケから11月のナメコまで、ミズナラとブナの森を歩いだが、想定外と言えば、クマの気配が全くなかったこと。こんな異常な山は、これまで経験したことがない。ということは、ほぼ100%のクマが、食べる木の実が全くない山を諦め、リスク覚悟で里に向かったという推定は、間違いないであろう。それがクマによる過去最大の人身被害20人の「3倍以上、65人!」もの人身被害をもたらした大きな要因であろう。奥山のクマは大きいだけに、冬眠するまで油断できない。
  • 今回、全ての倒木を回ったが、次回に期待できる小さな豆粒はほとんどなし・・・ということは、今年のナメコは、これで終わりであろう。ナメコ山の巨樹を見上げては、ブナの恵みを授けてくれた山の神様に感謝し、来年もイワナ、山菜、キノコと、たくさんの恵みを授けてくれることを祈り、山を下った。

山釣り紀行TOP

inserted by FC2 system