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クマの足跡、テンカラ「渓の狩人」、伝承毛バリ、サバイバルと釣り、オシドリの子、尺岩魚寿司・・・
二日目は、二又左岸の尾根を上り、杣道を辿って北の沢と東の沢に向かう
登り口でピンソールを履き、急峻な尾根を猿のように四つん這いになりながら上る
途中、眼下に本流に懸る滝が見えた

痩せ尾根は、途中馬の背のように平らになり、ほどなく明瞭な杣道に躍り出た
北の沢と東の沢が合流する地点をめがけて、急峻な尾根を下ると上二又に達する
▲イワカガミ ▲ブナの実
▲ツキノワグマの足跡

下降地点の砂場に人らしき足跡があった
よく見ると、クマの足跡だった
ツキノワグマは、釣り人や山菜採りが多いと決して沢沿いに足跡を残したりはしない

つまり、釣り人はほとんど入渓していない証左・・・これならイワナは入れ食いだろう
ここで二班に別れる予定だったが・・・
ジンさんは、本流に懸る滝まで「下り釣り」をするという

その他は、なぜか全員東の沢に入るという
それには理由があった
東の沢は本流でかつ最も日当たりが良い・・・さらに左岸の斜面には、ゼンマイが群生していた
▲ゼンマイを採る長谷川副会長

北の沢は、支流でかつ日当たりがやや悪い
しかし、誰も入渓しないのはもったいない
今日は写真に専念するつもりだったので、偏光メガネはテン場に置いてきてしまった

毛バリに飛びつくイワナは見えづらいだろうが、チョウチン毛バリで釣り上がることにした
▲今回使用した竹濱毛バリは、中央の黒系パラシュートフライ
すぐに7寸ほどのイワナが掛かったが、小さいのでリリース
入口に懸る小滝から早くも雪渓が現れた
雪渓の上は泥だらけ・・・これにはまいった

小物の多い浅瀬、チャラ瀬はパス
ある程度深い瀬や淵尻を中心に狙いながら釣り上がった
瀬尻のイワナを狙って、黒系の竹濱毛バリを瀬に落とす
想定した瀬尻からイワナが毛バリめがけて浮上するのが見えた
イワナは、絵に描いたように水面を割って飛び出し、毛バリをくわえて反転した

すかさず合わせて一気に引き抜いた
水面が乱反射してイワナが見えにくい平瀬・・・
偏光メガネなしでイワナをどう釣るか
私の仕掛けは、エサ釣りと同じく道糸に赤い目印を2個つけている

点釣りではなく、流し釣りに切り替える
平瀬の上流に毛バリを振り込む
視力が悪く、水面が乱反射しているから、毛バリがどこを流れているか、全く見えない

私の眼は、毛バリではなく水面を流れる目印
目印が一瞬止まり上流に向かって走った・・・そこで合わせる
合わせるタイミングが超遅合わせになるから、上の写真のように毛バリを丸呑みにされる場合が多い
竹濱さんの真似をして、食い気のないイワナをあの手この手で誘ってみる
しかし、イワナは出るものの・・・合わせのタイミングが合わず、ほとんど外してばかりだった
挙句の果てには、上の写真のようにガリガリに痩せたイワナが掛かった

上顎にガッチリ針掛かりしているが、これじゃ食べても美味しくない
写真を撮ってリリース
穏やかな流れが続き、上るにつれてイワナの魚影も濃くなってきた
釣り上げたイワナは、種もみ用の赤い網袋に入れて釣り上がった
5〜6匹ほど釣り上げたので、生かしたままデポする

いくらイワナが釣れても、一人じゃツマラナイ・・・
と思っていたら、何とジンさんが追掛けてきてくれた

下がり釣りでイワナを釣るほど難しいものはないが、何と5匹ほどのイワナを釣っていた
ジンさんは水を得た魚のように、スピーディなテンカラで次から次へとイワナを釣り上げた
面白いことに、自分の毛バリは見えないが、他人が釣る毛バリは良く見える
上の写真は・・・イワナに気付かれないように姿勢を低くして接近、イワナの食い筋に正確に振り込む

竹濱毛バリの白いウイングが瀬を流れるのが良く見えた
イワナが水面を割って飛び出す・・・すぐには合わせない!
一呼吸おいて合わせ、竿を真上に上げながら、釣り上げたイワナを寄せる

一連の動作に無駄はなく、まるで「渓の狩人」のように見えた
「渓の狩人」と言えば、サバイバル登山を提唱している服部文祥さんを思い出す
彼の著書「サバイバル!」には、共感する部分が多々ある・・・後段に抜粋を記す
顔や腹部には、まだ黒いサビが残っている
側線前後の着色斑点は、鮮明かつ濃厚なニッコウイワナ
腹部は柿色に染まり、居付きイワナの特徴をよく示している
白いウイングが目立つ竹濱毛バリをガッチリくわえたイワナ
顔には、やはり黒いサビが残っている
柿色の着色斑点が鮮やかで美しい
▲毛バリを丸呑みしたイワナ

ジンさんは、仲間二人分の昼食も背負っていた
だから、昼前には竿を畳み、東の沢に入った仲間を追い掛けなければならないという
ジンさんは、私に釣りを譲ろうとしたけれども・・・

これまで遠慮して釣りを優先させることがなかっただけに、むしろ存分に釣らせたいと思った
さらに、テンカラ師が入れ食いでイワナを釣る姿を撮ってみたかった
私は竿を畳み、釣り上げたイワナの網袋運搬兼撮影に専念することにした
イワナの食い筋がどこかは、釣り師なら全て分かるはず
そのイワナのポイント全てで・・・百発百中でイワナが毛バリに食い付いた
まさに「テンカラ天国」の世界を垣間見たような釣りだった

ジンさんは、思わぬ入れ食いに
いやぁ〜、こんなに釣れるのは久しぶりだ・・・○○川以来だな」
と、イワナの楽園に感激しきりであった
▲SBとテンカラ師

ジンさんのテンカラは、ドライタイプの竹濱毛バリを流れに乗せて自然体で流す
活性度の高いイワナには、それだけで十分であった
ただし、イワナの食い筋に正確にキャスティングできるからこそ、イワナも騙されるのだ

テンカラは、イワナに気付かれないようなアプローチと
ポイントからできるだけ離れた位置から、正確にキャスティングできるかどうかである

私の下手糞なテンカラ経験から言うと・・・

食い筋が分かっているのに、そこへキャスティングできない
毛バリより先にラインで水面を叩いてしまう
あるいは、ラインが失速して目標まで届かない

渓に張り出した草木に毛バリを引っ掛ける・・・
そんな愚かなことを繰り返していると、下手なテンカラを断念するしかなくなる
そんな時、出会ったのが竹濱さんのチョウチン毛バリであった

チョウチン毛バリなら、食い筋に100%正確に毛バリを落とすことができる
▽テンカラと伝承毛バリ瀬畑翁の逆さ毛バリ(「実践テンカラ・テクニック」堀江渓愚著、山と渓谷社)

「渓魚の毛バリ釣りには、テンカラという名称だけでなく、てんがら、叩き、走らかし、毛釣り、などなど、地方によって独特の呼び名が古くからある。・・・テンカラという名称にしても、かつては木曽地方を中心とした地方名であって、現在のように広く用いられるようになったのは、ここ20年ばかりのこと・・・

 (伝承毛バリは)飛騨の逆さ毛バリ、日光のゴロ蝶バリ、長野の烏バリ、群馬のきわだ芯黒・・・伝承毛バリの外見は様々だが、そのすべてに共通する大きな特徴がひとつだけある。それは゛沈みやすい゛ことである。」

 伝統的なテンカラは、竿もテーパーラインも短い。それだけ操作が容易である。つまり、毛バリは沈みやすいウェットタイプだが、竿を自在に操作することで、表層を流したり、水面直下から中層、深く沈めたりした。

▽朝日連峰・荒川のオモリ付き毛バリ
 毛バリの腰の部分に散弾オモリをかみつけ、雪代が残る初期の頃や増水時に、淵の低層や岩陰、早瀬の石周りなど、エサ釣りと同じく毛バリを沈めて釣った。合わせは、エサ釣りと同じく糸フケで合わせたという。これを応用すれば、毛バリの上にガン玉をつけて低層を探る釣りも面白そうだ
このポイントには、イワナが群れていた
よく見ると、真ん中の大石下流に尺上のイワナが見えた
ジンさんは姿勢を低くし、毛バリを振り込む

浮かぶ毛バリに、イワナはスーッと出てきてパクリとくわえる
その瞬間、水面はポコンと盛り上がるのが分かる
一呼吸おいてから、竿を立てる

しかし、釣れてきたのは、二番手、三番手のイワナであった
▽伝統釣法のテンカラ仕掛け(参考文献・・・「山漁」鈴野藤夫、農文協)

雑魚川では、3.6mの竿に、仕掛け全長は竿より若干短い
奥三河・寒狭川では、3.9mの竿に、仕掛け全長は竿より約30cm程度長い
もちろん本流の大淵では、仕掛け全長が竿より1m以上も長い場合もある

もともと障害物の多い沢では、竿の長さと仕掛けの全長はほぼ同じであった
つまり、ジンさんの仕掛けは、伝統釣法そのものと言える

テンカラ初心者が、いきなり、瀬畑翁のように7mの長いラインからスタートすれば確実に挫折するであろう
私は、標準タイプの竿より1ヒロ長い仕掛けでさえ正確にキャスティングできなかった
初心者は、マニュアルにこだわることなく、
キャスティングしやすいような短い仕掛けからはじめると良いのではないか

なぜなら、イワナを釣るには、食い筋に正確にキャスティングすることが全てだからである
▽サバイバルと釣り(「サバイバル!」服部文祥著、ちくま新書)

 「夏のサバイバル登山で最も重要な現地調達食料は岩魚である。
 魚は効率良く現地調達できるタンパク質であり、食べ物としても日本人にとってはなじみ深い。それと同時に釣りは、食料調達を象徴する行為でもある。実用性に加えて、釣りは行為としても深い魅力を持っている。・・・
 
 開高健が有名にした中国のことわざにこんなのがある。
 一時間幸せになりたかったら酒を飲みなさい
 三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい

 八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい
 永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」・・・
 「サバイバル登山とはできるかぎり自分の力で行う登山である。登山行為に占める自分の割合を少しでも増やすことで「ゲスト」から脱却しようというのが、この登山の核なのだ。

 となると、誰がやってもおおよそ釣れるエサ釣りではなく、自分で毛バリをつくって、キャスティングを練習し、かつ、毛バリが偽物だと見破った岩魚には逃げるチャンスを与え、自分がへたくそだったら空腹を我慢するくらいがその方法論としてふさわしい。」・・・
 「釣った岩魚は食料になる。燻製にして保存食として持ち歩くものを別にすれば、数匹釣った時点で、刺身にして食べてしまうことが多い。夕食ならムニエルや塩焼きを刺身に加える。岩魚はうまい。・・・

 サバイバル行為は最終的にどうやって食べものを調達するかということに還元される。釣り人は岩魚の虐殺者だと思われているし、それは間違いではない。だが、釣り師は少なくとも釣りをしない人より魚のことを知っている。知っているとは、対象のパーソナリティを理解して愛着を持っているということでもある。・・・

 自分の手を血で汚さない人より、頭のなかを疼くように走るかげりを感じつつ、自分の手に力を加えることで命を終わらせる体験を積んでいる者のほうが、その感情は深いと私は思う。それがたとえ一方的なものだとしても。」

 服部さんは、釣り人は、釣りをしない人より、釣る対象魚・イワナを愛しているという。それは確かである。上のイワナは、釣り好きな山棲み人が魚止めの滝上に移植放流した子孫である。単なる「虐殺者」なら、そんな面倒なことをするはずがない。持続可能な釣りの将来を考えるとき、人と渓流魚の歴史、文化をもっと知るべきである。

 ちなみに、服部さんがサバイバル登山として北アルプス単独縦断できたのは、テンカラでイワナを自在に釣る技術を持っていただけでなく、源流域まで移植放流されたイワナの子孫が生息していたからである。例えば、北アルプスの黒部川源流にはイワナが生息していなかった。

 かつては、兎平の下流に懸かるわずか4mほどの滝が魚止めであったが、今では、何と標高2300m地点まで生息している。黒部川源流は、歴史的に職漁師たちの漁場であり、日本最標高のイワナは、彼らの度重なる放流の所産なのである。
午前11時、ジンさんは、このSBを区切りに竿を畳む
河原に腰を下ろしてしばし語らう
ジンさんは、右手の斜面にあったミズナラの巨木を指さし・・・

マイタケの大株3株に当たった話
葛根田川の源流を詰め、山を越えて関東沢〜東ノ又沢と一周したハードな沢登り時代の話
副会長をしている茨城渓流会の話、昨年瀬畑翁と釣行した赤崩沢の話・・・

それを「渓流2012夏号」(つり人)に書いたので、ぜひご一読をとのことであった
ぜひ読んでみたいと思う

ここでジンさんと別れ、私は単独で上流に向かう
雪渓の右側を滑り落ちないように慎重に上り、左に曲がって前方を見下ろす
この雪渓はS字状ゴルジュに懸るSBであった

途中で雪渓が切れ落ちてその下に滝やゴルジュ、釜があったら最悪・・・
その最悪のパターンであった・・・もはやフリーで沢に下りることはできない
やむなく左岸を高巻き、ゴルジュ終点に下降する

その際、ザックカバーを枝木に引っ掛け、流れに落としてしまった
▲ゴルジュに咲くショウジョウバカマ ▲キノコ木・ミズナラの巨木 ▲ゴルジュ終点の小滝
▲黒系の毛バリを呑み込んだイワナ ▲源流二又

ゴルジュ終点の小滝を越えると、早くも二又であった
トヨ状の瀬を狙って毛バリを流れに落とす
イワナが瀬尻からスーッと現れ水面を割って毛バリをくわえた

すぐ上の二又は、水深こそ浅いが大物が期待できる場所である
しかし、水面が乱反射し毛バリもイワナも見えそうにない
二又の合流点めがけて、目一杯振り込む

すぐさま目印が止まり、上流に向かって走った
泣き尺の源流岩魚・・・まずまずのサイズであった
釣り上げたイワナに毛バリが見えない・・・それは丸呑みしているからだ
この二又から沢の勾配は急にきつくなり、景観は一変する
どこまで行っても分厚い雪渓に埋め尽くされ、竿を入れる場所は皆無であった
雪解け斜面には、春告げ花の代表・カタクリとキクザキイチゲが一面に咲いていた
まだ昼前だが竿を畳むしかない

それにしてもジンさんは、良いところで竿を畳んだものだ
二又まで下がって昼食をとる
山から吹き降ろす風は雪渓の冷風を運び、震えるほど寒い

ゆっくり食べていられないので、早食いで済ませ、沢を下る
下る途中、青いザックカバーが流水の岩に引っ掛かっているのを発見・・・何とか回収に成功した
▲雪渓 ▲カタクリ ▲ミズナラの巨木
▲シラネアオイのツボミ ▲開花したシラネアオイ ▲クマが食べた残骸
▲クマがエゾニュウを食べた痕跡 ▲真新しいクマの足跡

ネマガリダケの笹薮を覗くも、タケノコの気配はゼロ
クマは沢沿いのエゾニュウを食べた痕跡が至る所に見られた
草食いで歩いたクマ道を歩いていると、泥にめり込んだクマの足跡があった

それも、先ほど歩いたばかりの真新しい足跡だった
オシドリの赤ちゃん10匹

クマの草食いを調べている途中、突然、草むらから黒い物体が跳ね上がった
クマか・・・と一瞬ドキッとしたが、親子のカモだった
母親は下流に、赤ちゃん10匹は上流に向かって逃げた

逃げる赤ちゃんをしばし追い掛け観察すると・・・
最初は横一線に並んで逃げたが、次第にスピードに差ができ、縦一列になっていく
先頭を走る元気の良い子もいれば、段差のある石を上れず滑り落ちる子もいた

同じ兄弟でも、走る能力に大きな差があるのは歴然だった
それでもはぐれることなく、先頭を走る子に従って逃げるのは、集団で生き抜く知恵なのだろうか

最初はシノリガモかと思ったが・・・
母親の容姿や赤ちゃんの数の多さから、オシドリであろう
オシドリは、イワナが生息する渓流でよく見かける

水生植物やドングリなどの木の実、昆虫などを食べ、9〜12個の卵を産むという
▲北の沢の良型イワナ ▲東の沢の尺イワナ

東の沢も、入れ食いが続く「イワナ天国」であったという
最大32cmで尺物は3本・・・
イワナ寿司や刺身をつくるには最高の食材がそろった
▲岩魚寿司用の尺イワナ

尺岩魚は、寿司用のネタに使うのが一番
新鮮かつ尺物となれば、サバイバル!男の料理にも力が入る
まず岩魚の頭部に切れ目を入れ、皮を歯でしっかりくわえ一気に剥ぎ取る

三枚におろし、腹部の骨のある部分を綺麗にとる
寿司用のネタは、尺前後の岩魚だと三等分、8寸程度だと二等分に切る
5匹さばいて34貫分のネタをつくる
「パコっとにぎり寿司10貫」にご飯を入れ、蓋をギュッと押さえる
蓋をはずし、シャリを「パコっと」落とす
ワサビを乗せ、尺岩魚の極上ネタを乗せれば、岩魚のにぎり寿司10貫ができあがる

昨日は、ネタが今一つで回転寿司レベルであったが・・・
今回は、ネタが最高レベルだけに値段はつけられません
岩魚の刺身はサバイバル料理の一つだが、岩魚寿司は山での王様料理
岩魚寿司、岩魚蒲焼寿司、刺身、唐揚げ、蒲焼
ミズの塩昆布漬け、シドケのおひたし、ウドのきんぴら、タケノコ汁・・・

醤油をつけて尺岩魚寿司をほおばる
肉厚のネタがシャリの上で生きているかのように踊る
そしてしばらく沈黙した後・・・うんめぇ〜、うんめぇ〜の雄叫びをあげる

従って、岩魚寿司の美味さを存分に味わうには、酔う前にいただくことが鉄則である
沢の水を飲む
清流に群れるイワナを釣る
山に自生している山菜やキノコを採る

時には、蛇をも喰らう
など、食材のほとんどを現地調達する
沢に転がっている倒木を切り集め、盛大な焚き火を焚く
塩焼き用のイワナは、ネマガリダケで作った串に刺し、特製の三脚を作って遠火で焼く

ここまでは、サバイバル登山に近いものがあるが・・・酒の肴が余りにも贅沢三昧だ
さらに渓流で冷やしたビールで乾杯なんて、とてもサバイバルと呼べるものではない
しかし、酔うほどに、人生の理想郷「桃源郷」の世界を味わうことはできる
▲茨城・渓友亭&秋田・源流釣友会合同釣行記念撮影
竹濱さんが考案したピンソール(足元に注目・・・屹立する斜面用にピンソールを履いています)

三日間撮影した写真を並べ、編集しながら思った
サバイバル登山やイワナを釣るだけなら、単独に勝るものはないだろう
9人の大パーティは、山釣りの常識から大きく外れた多さである

それでも、不思議と楽しかったという余韻が残っている
我々泥臭い田舎スタイルとソフィスティケート(都会的に洗練)されたスタイルとの交流・・・
そこに、いつもとは違う楽しさの秘密があるように思う
「山歩きというものは、
少年時代の遠足のようなものであることが望ましい」

(「山のパンセ」串田孫一)・・・(THE END)

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